エンジンオイル

【バイク用エンジンオイルの選び方】どうやって選べばいいの?3つの基準

バイクを快調な状態で長持ちさせて、気分良くバイクに乗るためには
エンジンオイルを定期的に交換することが必要とされています。

自分で交換するにしても、ショップに交換を依頼するにしても、
交換するオイル銘柄を多数の選択肢から選ぶ必要があります。

ここでは、エンジンオイル選択の3つの基準について紹介します。
この基準に沿って賢くエンジンオイルを選択し、快適バイクライフ
継続しましょう。

エンジンオイル選択の3つの基準とは?

では、賢くエンジンオイルを選択するための3つの基準をご紹介しましょう。

1.粘度(硬さ)
2.ベースオイルの種類
3.品質規格

これら3つの基準について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.粘度(硬さ)について

エンジンオイルには、様々な粘度(硬さ)があります。
粘度は、エンジン・使用環境によって適切なものを選択する必要があります。

基本的には、バイクの取扱説明書に記載されている粘度のエンジンオイルを使用します。

★粘度表示の見方
では、粘度表示の見方をご紹介しましょう。

ここでは、ホンダのPCXを例に話を進めます。
※PCXにおいても、指定オイル粘度がモデルチェンジにより
変更される場合があります。

PCXで推奨されているのは10W-30です。
(指定されているのがULTRA E1で、そのエンジンオイル粘度が10W-30
ということです)

この10WのWはWINTER(冬)の略です。
つまり、10Wとは、低温時の粘度を示しています。

左側の数字が小さいほど、低温時でもやわらかいオイルとなります。
つまり、朝イチのエンジン始動性が良いことにつながります。
そして、エンジンオイルが低粘度であることにより、燃費がよくなる
傾向があります。

30(右側の数字)は、高温時の粘度を示しています。
数字が大きいほど高温度でも粘度を保ったオイルとなります。

・低粘度のメリット・デメリット
メリット
低温時における始動性が良い傾向がある
燃費向上に貢献する可能性がある

デメリット
エンジン保護性能が高粘度オイルよりも弱い傾向がある。

・高粘度オイルのメリット・デメリット
メリット
高温においても、エンジンをしっかりと保護してくれる
静粛性に優れる傾向がある

デメリット
低粘度オイルと比較すると、燃費が劣る傾向がある

2.ベースオイルの種類について

では、ベースオイルはどのように作られているのでしょうか。
一般的に、次の3つに分類されています。

エンジンオイルとしての性能が高い順に紹介しましょう。
1.100%化学合成油(科学合成油)
2.部分合成油
3.鉱物油

1.100%化学合成油(科学合成油)
ナフサと呼ばれる原料を科学的に合成させて、均一な分子構造のオイルとすることで、
熱安定性粘度特性に優れ、不純物をほとんど含まないということで性能が安定しています。
コストが高いベースオイルです。

2.部分合成油
化学合成油の性能と鉱物油の低コストをバランスよく調和させている。

3.鉱物油
原油から重油やガソリン、軽油などの燃料を取り出した後の重質成分を精製したもので、
不純物がふくまれており、分子構造にバラツキがあり、化学合成油に比べると性能的には
劣る低コストであり、お財布に優しい。

3.品質規格について

車のエンジンオイルにおいてはお馴染みのAPI規格があります。
SAからSMまでグレードが規定されています。
アルファベットが進むほど、高品質なものになっています。

バイク用として見た場合、SL,SMあたりのグレードでは低粘度、低摩擦なオイルが主流になり、
新たに加えられた添加剤などはクラッチが滑ったり、ミッションにダメージを与えたりする
場合がある、ということで、API規格だけではバイク用のオイルとして適合性を判断することが
できなくなりました

ということで新たに制定されたのがJASO規格
(JapaneseAutomotiveStandardsOrganization:日本自動車技術会規格)です。

自動二輪車-4サイクルエンジンオイル規格JASO T903は、正確には、品質規格ではありませんが、
以下に、簡単に紹介しましょう。
・MA:高い摩擦特性を持っているのが特長。せん断安定性が高く、MT車に使用されている
・MA2:MAの摩擦特性の範囲で粘度を高めにしたもの。
・MA1:MAの摩擦特性の範囲内で粘度を低めにしたもの。
・MB:摩擦特性が低いスクーターに使用されることが多い。

エンジンにとっての血液とも呼ばれるエンジンオイルを賢く選んで
充実バイクライフをおくりましょう。

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