クルマのエンジンオイルを交換する時、どんなオイルにするかを
悩みますよね~。
もちろん、継続的に使うオイルが決まっていればそれを使うことに
なるでしょうけど、その場合でも他に気になるオイルは出てくる
ものです。
普段はコスパ重視だけど、サーキット走行する時は良いオイルを
使うことにしている場合であれば、
「このオイル、なかなか良いよぉ~」
という話を聞くと、気になるものです。
その人がどのようにクルマを使っているのか、エンジンオイルに
どんなことを求めるかによって、オススメのエンジンオイルもかわります。
走行シーンで大きく分けるなら、大きくは
・公道を一般的な走行状況で走行
・サーキットなどで高負荷状況にて走行
2つに分けられます。
(もちろん、さらに細かく分けることができます)
そして、予算です。
エンジンオイルもピンキリなので、とにかく値段勝負!!というものから、
より高性能・高品質を謳うものまで様々です。
今回は、
・一般的な走行状況
(公道を流れに乗って走行する)
・ほどほどにコスパ重視
(値段勝負!!とまでは言わない)
というユーザーさんを想定してオススメのエンジンオイルを紹介します。
目次
なんといってもまずは純正
ほどほどの値段でほどほどの品質・性能を求めるなら、
やはりカーメーカー純正のオイルです。
開発の過程で使用されているし、生産ラインで注入されるオイルですから、
「まずは純正」です。
ディーラーでオイル交換をお願いする場合、やはり純正のオイルが
前提という雰囲気がありますよね。
オイルメーカーの商品も扱ってはいますが。
トヨタ
トヨタの純正といえば、「キャッスル」ですね。
現在(2019年3月)の(トヨタ公式WEBで表示されている)ラインナップは2つです。
・API:SN 粘度:0W-16 全合成油
「0W-20に比べ、更に低粘度化を進め、燃費を向上」
・API:SN ILSAC:GF-5 粘度:0W-20 全合成油
「トヨタ車のエンジンのために特別に開発された高品質なオイル」
トヨタが謳うキャッスルの特徴を紹介しましょう。
エンジンオイルについて、WEBでしっかりと紹介されているので、
それを引用して紹介します。
1.実証された燃費性能
「ベースオイルに合成油を使用し、摩擦低減効果のある添加剤(モリブデン)の
配合により、燃費がさらに向上」
ということで、5W-30と比較して燃費が
・0W-20:2.0%
・0W-16:2.5%
それぞれ向上しているとしています。
どの車種で、どのような走行パターンでの結果なのかは不明ですが、
オイル単体の性能で燃費が向上すると謳っています。
エンジンオイルへの添加剤として、モリブデンはよく聞くので、
そういった知名度のある成分を例に挙げ、そして数値で燃費の向上代を
明示しています。
2.エンジンをスムーズに動かす常温流動性能
「エンジン始動直後でも抵抗の少ない流動状態を持続。エンジンの始動・停止
を頻繁に繰り返すハイブリッド車・アイドリングストップ機能搭載車に
お勧めします」としています。
常温(エンジン始動時)流動性比較(20℃)として
5W-30(旧):159
0W-16:65
0W-20:72
※20℃における動粘度(数値が小さいほど流動性が良い)
としています。
動粘度が小さいというのはわかりますが、それが
実際に燃費なり出力にどれくらい影響するのか知りたいですね。
3.エンジンの性能を維持する清浄分散性能
「エンジン内部の不純物の発生を抑え、パワーをいつまでも維持します」
言葉尻に突っ込むようでなんなのですが、「不純物の発生を抑える」
ということなんですね。
「清浄分散性能」を謳っているのだと思ったのですが。
(問題になるレベルの不純物の発生を抑える清浄分散性能ということでしょうかね)
画像のように「高温清浄性試験150℃のエンジンオイルで100時間
連続運転後のピストンへのデポジット(汚れ)付着状況が
紹介されています。
4.過酷な耐久試験をクリアした確かな信頼性
「トヨタ自らが高回転・高負荷でのエンジン耐久試験を実施」したと
しています。
「トヨタ自ら」ということで、オイルメーカー任せにしてませんよ、
ということを強調しているのでしょうか。
実走行ということで、実車を使ってのテストですから。
延べ走行距離400万km、地球100周分の実走行評価を実施したと言います。
純正のエンジンオイルの開発って、多種多様なエンジンに適用しないと
いけないので、添加剤の種類や量を決める時に、かなり難しい選択を
しないといけないのでしょうね。
どのように開発していたのか、その経緯を知りたいです。
そういうのをストーリー仕立てで紹介していただけると、興味持つ
方が増え、キャッスルを積極的に選択したりする人が増えるかも
しれませんね。
「積極的に選ばれる純正」と言っているくらいなので、チカラを入れて
開発したということなんでしょうね。
「とりあえず純正にしておくかな~」
ではなく、
「やっぱ純正っしょ!!」
ということでしょうか。
純正オイルは、ディーラーはもちろん、オートバックスや
イエローハットなどでは間違いなくと言っていいくらい
在庫されているので、入手しやすいです。
もちろん、amazonなど通販でも購入できます。
(しっかりと送料込みの値段で比較して下さいね)
以下にamazonのリンクを載せておきます。
◆API:SN 粘度:0W-16 全合成油
◆API:SN ILSAC:GF-5 粘度:0W-20 全合成油
トヨタの公式WEBにおけるエンジンオイル交換時期の目安
●ガソリン車(ターボ車除く)
・標準交換時期:15,000km、または1年
・シビアコンディション時:7,500km、または6ヶ月
●ガソリンターボ車
・標準交換時期:5,000km、または6ヶ月
・シビアコンディション時:2,500km、または3ヶ月
●ディーゼル車
・標準交換時期:5,000km~20,000km、または半年~1年ごと
・シビアコンディション時:2,500km~10,000km、または3ヶ月~1年ごと
※シビアコンディションについては、以下で紹介します。
トヨタ公式WEBにおけるシビアコンディションの定義
トヨタの公式WEBにおけるシビアコンディションの定義は、
「悪路走行が多い、走行距離が多い、山道など上り下りの頻繁な走行等」
というものであり、例えばホンダのように数字での基準は
示されていません。
ホンダが示すシビアコンディションについての内容を参考に
判断すると良いと考えています。
あくまでも筆者個人の考えですが、多くのクルマがシビアコンディションに
分類されると想定しています。
ホンダ
ホンダの純正エンジンオイルは、ホンダ公式WEBにて6種類紹介
されています。
・ウルトラNEXT
エンジンの耐久性と省燃費性能を高次元で両立させた
次世代エンジン用エンジンオイル。
省燃費性の追求のために品質規格で設定されている最も低粘度の
規格よりさらに低粘度化。
※「ウルトラNEXT推奨車両以外には、使用しないでください。」との記載あり。
「SAEの規格に適合しませんので、API/ILSACのマークはありません」
とのことですが、参考値として提示してくれても良いのに、と
筆者個人は思います。
amazonの商品名によれば、0W-7.5となっています。
それにしても、攻めたオイルを使っているということですね。
・ウルトラGreen
Hondaハイブリッド及び低燃費ガソリンエンジン向けエンジンオイル。
省燃費性の追求のために品質規格で設定されている最も低粘度の
規格よりさらに低粘度化。
※「ウルトラGreen推奨車両以外には、使用しないでください。」との
記載あるのですが、ウルトラNEXTのように赤の太文字ということはなく、
特に強調されてはいません。(表示上の話だけで、推奨車両にだけ
使うということには変わりないと思います)
・ウルトラLEO
0W-20推奨車向け環境対応型・低燃費エンジンオイル
粘度規格 SAE 0W-20
品質規格 API SNグレード
ILSAC GF-5グレード
馴染のある表記で、落ち着きますね(笑)
とは言っても、個人的には0W-20に慣れたのは、
そう昔の話ではありませんが。
・ウルトラLTD
幅広い車種に対応したマルチタイプエンジンオイル
粘度規格 SAE 5W-30
品質規格 API SNグレード
ILSAC GF-5グレード
「幅広い車種に対応」とされていますが、5W-30という
粘度からして、「そうだよね」と納得です。
・ウルトラGOLD
高出力エンジン向け100%化学合成高性能エンジンオイル
始動直後の低温域からスポーツ走行等の苛酷な状況まで、
優れた低温流動性と高温安定性でエンジンを保護
粘度規格 SAE 5W-40
品質規格 API SNグレード
化学合成をホンダ純正オイルの中で謳っているのは
このGOLDのみです。
・ウルトラMILD
「従来からのスタンダードなオイルです。」という表現が
ピッタリのオイルですね。
粘度規格 SAE 10W-30
品質規格 API SNグレード
ILSAC GF-5グレード
ホンダが定義するシビアコンディション
「こんな走行状況はシビアコンディションです」
として、ホンダの公式サイト上で示されている条件を紹介します。
※シビアコンディション:厳しい使われ方
目安として下記のいずれかでの走行が走行距離の30%以上の場合、
シビアコンディションに該当します
1.悪路(デコボコ道、砂利道、未舗装路)での走行が多い
悪路の目安とは・・・
・運転者の体に衝撃(突き上げ感)を感じる荒れた路面
・石をはね上げたり、わだち等により下廻りを当てたりする機会の多い路面
・ホコリの多い路面
2.雪道での走行が多い
基準の明示なし
3.走行距離が多い
目安:20,000km以上/年
4.山道、登降坂路での走行が多い
目安:登り下りが多く、ブレーキの使用回数が多い
(「エンジン」ブレーキという区分はされていません)
5.短距離の繰返し走行が多い
目安:8km/回
筆者の家のクルマに該当するものがあります・・・。
6.外気温が氷点下での繰り返し走行が多い
7.低速走行が多い場合
目安:30km/h以下
都内など都市部だと該当する場合が多いですね。
8.アイドリング状態が多い
昼食時などにコンビニでアイドリングしたままの車両を
見かけることがあります。
以前より減った印象がありますが。
走行距離にはカウントされませんが、地球環境だけでなく、
エンジンにとってシビアな状態と言えることを認識しておく
必要がありますね。
交換の目安
ホンダの公式WEBサイト上に記載されている内容を紹介します。
・ウルトラNEXT、ウルトラGreen、ウルトラLEO推奨車
●標準的な使用の場合:15,000kmまたは12ヶ月ごと
●シビアコンディションの場合:7,500kmまたは6ヶ月ごと
・ターボ車
5,000kmまたは6ヶ月ごと
・上記以外
●標準的な使用の場合:10,000kmまたは12ヶ月ごと
●シビアコンディションの場合:5,000kmまたは6ヶ月ごと
ニッサン
日産の公式サイトにおける純正エンジンオイルに関する紹介は、
非常にあっさりしており、1種類のみでした。
エンジンオイルの特徴も、蛋白なものです。
・SNストロングセーブ・X 0W-20
「近年の新型車の多くに使用されている省燃費オイル」
定粘度オイルで燃費「回復」としているのですが、
どこからどのように回復するのかは不明です。
0W-20オイルは指定車専用オイルであるという注釈が
されていました。
API:SN
化学合成油
日産部品千葉販売のWEBや、amazonなどのWEBショップでの
情報にて、上記以外のラインナップも確認できます。
・SMストロングセーブ・XEスペシャル 5W-30
部分合成油(日産部品千葉販売のWEB情報。オイル缶には
「化学合成油」と記載。
エステル配合により、酸化安定性向上による性能アップを実現。
・SMエンデュランス 10W-50
ル・マン24時間を戦い抜いたGTR-LMに使用された
ベースオイルを使用した化学合成オイル。
サーキット走行やジムカーナーなど、本格的な
スポーツ走行に最適と謳われています。
・VERUSPEED 5W-40、10W-60
日産が誇る高性能スポーツエンジンVQ35DEエンジンを
代表とするNAエンジン用に開発されたワイドレンジ
化学合成油。
RB26DETTエンジンを代表とするターボエンジン車に
対応し、ヒートコーキング評価の高い添加剤を配合した
化学合成油。
上記のように謳われている通り、ワイドレンジの
エンジンオイルですね。
◆10W-60
・Mobil-1 RP 0W-40
長時間の実車試験を経てNissan GT-Rの性能を100%発揮
することが確認された化学合成油です。
Nissan GT-Rのパワーを最大限発揮し、シビアなドライブ
コンディションでも強力にエンジンを保護します。
ということなので、GT-Rユーザーさんにとっては
強力なる候補となっていることでしょう。
マツダ
マツダでは、ガソリンエンジンのエンジオイルは5種類の
ラインナップが公式WEBで紹介されています。
・ゴールデンECO GF-5
API:SN
0W-20
「SKYACTIV-Gエンジンの新車充填オイルとして採用されており、
エンジン性能を効率的に引き出します。」とのこと。
「サラサラの低粘度オイル」、モリブデンによって「ツルツルの皮膜を形成」
してくれるのでエンジン内の摩擦が少なくなり、パワーロスも少なくなります。
※amazonや楽天で4L缶の販売が見つかりませんでした。
一応、20L缶のリンクを参考までに貼っておきます。
・ゴールデンターボ
5W-30
低温時(始動時)、半暖気時の動粘度が低く燃費向上に効果があると
マツダの公式WEBにて謳われています。
そして、比較的1回の走行距離が短い場合に燃費効果が
出しやすいとのこと。
ノッキングが発生しやすい条件下での発生頻度が減少すると
されています。
特にガソリンターボエンジンSKYACTIV-G2.5T搭載車への使用を
オススメするとのこと。
※amazonと楽天では販売しているショップが見つかりませんでした。
・シンセレネシス
0W-30
RENESIS専用純正オイル。
エンジンの耐摩耗性とロータリーエンジンスポーツカーとしての
走りを両立する100%化学合成オイル。
ロータリーエンジン搭載車の場合に、真っ先に検討すべきオイル
と言えるでしょう。
シンセレネシスの紹介を読むと、そのように考えると思います。
「RENESISではカーボンデポジットの生成によるガスシール性能の
悪化が懸念されるため、これまで合成油の使用を推奨していません
でした。」という背景あり、「シンセレネシスは、合成油としての
高い耐摩耗性を発揮しながら、今までの合成油ではなしえなかった
カーボンデポジットの大幅な低減を実現しています」とのことなので。
・マツダスピードロータリー1
「RX-7搭載ロータリーエンジンのために開発されたオイル」
であり「スラッジ発生を抑え、油膜保持力、高温耐久性」
に優れると謳われています。
マツダスピードの名前を使うのですから、それなりの
良いオイルであるのでしょう。
いずれにせよRX-7乗りの方は、候補になりますね。
マツダスピードロータリー1も楽天のショップ勢が
頑張っています。
・カストロールMAGNATEC MZ
0W-20
全化学合成
MAGNATECは、カストロールのブランドの1つとして
よく目にしますよね。
「MZ」は、マツダが共同開発したということもあって、
純正では名称に入っているのでしょうか。
「カストロール独自技術により開発されたインテリジェント
分子が磁石のようにエンジン内部に吸着し、 エンジンオイルの
温度が低い状態においても卓越した保護性能を発揮し、
摩耗を抑制」するというのが、個人的には気に入っています。
一時期、使用していたことがあります。
エンジンオイルがそれほど高くない状態で使用することが
多い場合には、積極的に選択したいという認識です。
アイドルストップ車もそうですが、ちょい乗りが多いとか
車を使う頻度が少ない場合にも良いでしょうね。
純正のエンジンオイルとしてはamazonや楽天のショップでは
販売されていませんでした。
通常のカストロールMAGNATECとして購入するしか無いですね。
粘度の種類がとても多いので、いくつか選択して紹介します。
◆5W-30 部分合成
SUBARU
SUBARUは、トヨタほどでは無いものの、純正オイルのWEBでの紹介
にチカラをいれていますね。
SUBARUのオイル交換目安
オイル交換の目安として、
1年または1万km
理想は、約6ヶ月または約5千km
というのを明確に示しています。
シビアコンディションについては言及が見当たりませんでした。
「理想は・・・」という記述にユーザー視点を考慮した表現だな
と感じました。
WEB全体に、親しみやすさを感じます。
トヨタのWEBは、クールな印象を受けました。
WEBページは親しみやすく分かりやすい表現だったものの
オイルの名称は分かりにくいというか読みにくいですね。
ここでは、
・プレミアムオイル
・スタンダード・オイル
と分類されたうちのスタンダードオイルについて紹介します。
・SUBARU MOTOR OIL ECO
0W-20
化学合成
残念ながら、amazonや楽天のショップでは取扱なし。
・SUBARU MOTOR OIL
0W-20
SN
化学合成
・SUBARU MOTOR OIL
5W-30
SN
部分合成
上記オイルと「SUBARU MOTOR OIL」という名称は同じですが、
(全)化学合成か部分合成かという点と粘度が異なります。
名称を分けた方が区別しやすいと思うのですが、どうでしょうか。
ダイハツ
ダイハツの純正エンジンオイルラインナップはとてもシンプルです。
ラインナップだけでなく、紹介もシンプルです。
せめて、文面の中で粘度の紹介だけでもした方が良いと思いますが、
どうなんでしょうか。
2種類あって大きな違いは粘度ということしか
わかりません。
ま、車種毎に指定されたオイルを使うという場合には
それで事足りるのですが。
スズキ
スズキの公式WEBでは、純正エンジインオイルについての
紹介を見つけることができませんでした。
WEBショップなどの情報で、エクスターFという
ブランドであることがわかりました。
エクスターというのは、バイク用でも使われている名称で、
バイクの世界選手権シリーズWGPのチーム名にも使っている
という認識がありますが、明確に四輪と二輪で区別できる
ようにしておいた方が良い気がしました。
さて、四輪用エンジンオイルのラインナップがわかりませんが、
スズキのWEBから車両(アルト)の取扱説明書をダウンロードし、
サービスデータを確認してみると、
・エクスターF SN 0W-16プラス
・エクスターF SN GF-5 0W-20
・エクスターF SN 5W-30
の3つを見つけることができました。
少なくともこれらがラインナップされているということになります。
(これで全てかもしれません)
その中からamazonと楽天のショップで販売されていた0W-20
を紹介します。
容量が3Lというのが注意点ですね。
かなりざっくりとした紹介でしたが、如何でしょうか。
ある程度のコスパを求め、リーズナブルな価格でオイル交換
しようとした場合には、まずは純正オイルが候補となります。
純正オイルは、「とりあえず」とか「なんとなく」選ばれることが多い
かもしれませんが、色々と知ると
コレ「が」いい!!
と積極的に選択する気にさせてくれるものもあります。
その場合には、ぜひ純正オイルを「指名買い」、もしくは
オイル交換を依頼する場合のオイルとして「指名」してみて下さい。
純正以外
では、次に純正以外のオイルについて紹介していきます。
抽出の条件を以下のようにしました。
・amazonで購入可能(調査時点)
(訪問者さんが入手困難なものを紹介しても仕方ないので)
・送料込みで4千円以下
(純正オイル同等以下ということで設定しました。実際には
2千円ちょい程度の安価なオイルも紹介します)
・使ったことがある、もしくは存在を知っている
(使ったことが無くても、少しは評判を知っているものでないと
紹介しにくいので)
・カスタマーレビュー4点以上
(過信は禁物ですが、良くない評価を多数受けている場合には
警戒する必要があります)
基本的にエンジンオイルは車や使用環境によって使用感などが大きく
変わるという認識のもと、やはり何種類も試してみるのが一番と
考えています。
なので、ご自身で候補として決めた数種類をオイル交換2回ずつ使い
試していくというようなことを個人的には勧めます。
仮に半年毎にオイル交換となると、1年毎に商品を変更することになり、
試すだけで数年かかることになります。
サーキットや高速道路、山道などの高負荷走行をする場合で、もっと
交換頻度が高い方も少なくないと思いますが、それにしても
数種類試すには年単位ですね。
オイル交換毎に違う商品を試すというのもアリだとは思いますが、
個人的にはオイルフィルターに残存するオイルが気になります。
(オススメしませんが、個人的には、一度オイルフィルターを
外して、中のオイルを排出してまた装着するというのを
オイルフィルター交換しないでオイル交換する場合にしていた
ことがあります)
調べると、その膨大な種類にビッックリです。
車毎に指定された粘度を基本に、間違い無くエンジンオイルを選択して
見て下さい。
以下で紹介していない商品にも、良いものがあると思いますが、
以下の情報は参考になると思います。
カストロール
知名度、そしてホームセンターや自動車用品店などでの入手性が
抜群によいカストロールを最初に紹介します。
豊富なラインナップ、そして3L缶を設定してくれているものが多い
というのも軽自動車ユーザーには嬉しいですね。
amazonでも多くの商品が購入可能です。
以下で紹介したものを参考にしてみて下さい。
・EDGE
5W-30
SN
全合成
5W-30ということで、年式が低めの車に使うのに良い粘度と言えます。
少し前は10W-30というのをよく目にしていたという認識ですが、
今は5Wどころか0Wが普通に新車では使われていますからね・・・。
3L缶の設定もあるのですが、何故か4Lよりも高価なので、
(しかも約千円高い!!)強い理由が無い限り4L缶買う方が
良さそうですね。
カストロールの「全合成油」ですが、所謂「全化学合成」とは異なる
ということを知っておくと良いです。
ハイドロクラッキングオイル(水素化精製油)で、鉱物油を水素化精製
したものであるので、言葉は似ているが「化学合成」、「全化学合成」
などとは異なるということを認識しておく必要がありそうです。
ただし、オイルとして何か問題があるわけではなく、より高度な精製を
した鉱物油と思っておけば良いのかな、と個人的には考えています。
化学合成という期待や認識があると、事実を知った時にガッカリですが、
最初から質の良い鉱物油として思っておけば良いかな、と。
なので、「化学合成」をエンジンオイル選択の基準としている場合には、
カストロールの「全合成油」には気をつける必要があります。
・EDGE
5W-40
SN
全合成
こちらは5W-40なので、上の商品よりもエンジンオイルが高温になるような
走行状況となる場合に選択肢になります。
カストロールのEDGEの場合、自分で交換する場合はamazonで購入して
交換すれば良いでしょうし、どこかに依頼して交換するという場合、
レビューで書いている人もいますが、持ち込みオイルでのオイル交換が
可能なショップに持ち込んで交換してもらうというのが良いですね。
値段を比較すると、amazonでの安い価格にビックリ!!すると思います。
半額までは行かないけど~というくらいの安さですから。
スラッジの発生を抑制するとともに、体積した古いスラッジを除去すると
謳われています。
スラッジの発生を50%抑制するとされていますが、何と比較したのか、
どのような条件で比較したのかについては確認できていません。
雑誌とかWEBコンテンツで、長期テストレポートとして記事にしてくれると
面白いと思うのですが、如何でしょう?
排出したオイルの観察だけでなく、オイル注入前と交換後でどれくらい
エンジン内部のスラッジ堆積量が変化したか比較するというのは
興味深いですよね。
GTXと言えば、ホームセンターでよく見かけるという印象があります。
値段勝負!!とも言える価格帯ですよね。
SL規格のオイルが未だ売っているんだな~と思ったりします。
3Lもあるのですが、4L缶の方が安いので、邪魔にならなければ
4L缶の方がお得感がありますね。
・GTX DC-TURBO
10W-30
SM
鉱物油
こちらはSL規格です。
こちらも値段勝負!!という価格帯なので、低年式車で粘度が合えば悪くないですよね。
モービル Mobil
カストロールとともに、ホームセンターでも自動車用品店でも多く見かける
メーカーですね。
Mobil Superシリーズ(部分合成、鉱物油)とMobil1について紹介します。
・Mobil Super 1000
5W-30
SN
鉱物油
Super(スーパー)の後の1000が何を意味するのか調べても
分かりませんでしたが、価格帯からする1000がベーシックなもの
のようです。
5W-30のエンジンオイルを探している場合には、良い候補になる
と思います。
3L缶もamazonで購入可能です。
・Mobil Super 1000
10W-30
SN
鉱物油
10W-30を探している場合、こちらが良い候補となります。
3L缶もamazonで購入可能です。
・Mobil Super 2000 ハイマイレージ
5W-30
SN
シンセティックブレンドオイル(部分合成)
製品データシートに記載されている内容を紹介します。
「近代的な高性能添加剤を配合することで、走行距離が
60,000kmを超えるハイマイレージ車 (多走行車) の
エンジン寿命を延長し、卓越した保護性能を発揮します。
本製品にはシールコンディショナーが配合されているため、
シールからのオイル漏れの防止、漏れに起因するオイル
消費量の削減に効果的です」
ということで、多走行車での使用において効果を発揮する
ように作られているようです。
我が家の愛車も6万kmを超えているので、良い候補になります。
多走行または低年式の車両の場合、どうしてもオイル漏れを
ケアする必要があります。
エンジンオイルへの添加剤としてモレ止め剤などを使ったり、
安くないコストをかけてオイルシール類を交換することに
なったりしますよね。
かく言う筆者もオイル漏れで2度オイルシール類を交換した
ことがあります。
(もちろん、別の車です)
このオイルを使うことで、どれくらいオイル漏れ防止に
効果があるのかは不明ですが、使ってみようという
気になります。
・Mobil Super 2000 ハイマイレージ
10W-30
SN
シンセティックブレンドオイル(部分合成)
ハイマイレージの10W-30版です。
低年式車においては、指定されていることが多い粘度と言えるでしょう。
・Mobil Super 3000
0W-20
SN
シンセティックテクノロジーオイル
シンセティックテクノロジーオイルという以外、
これと言った特徴がつかみにくいのですが、
「3000は過酷な走行条件下においても、高温保護性能に非常に
優れたシンセティックテクノロジーエンジンオイルです。
本製品はエンジン寿命を延長し、車齢に関わらず卓越した
エンジン保護性能を発揮します。
モービル スーパー 3000 は、過酷な低温走行下でもスラッジ、
錆び、腐食に対して、卓越した保護性能を提供します。
また、本製品は広範囲な温度領域で、適度な粘度と流動性を
発揮します」
と謳われています。
・モービル1
5W-30
SN
合成
Mobil(モービル)と言えばMobil 1 ですね。
昔々、-40℃というバナナで釘が打てる環境下でも
しっかりと流動性を保つことを誇らしげに見せる
テレビCMがありました。
Mobil 1は、Mobilのフラッグシップのブランドで、高価格という
イメージがあるかもしれませんが、通販では思いのほか
安く購入可能です。
・モービル1
10W-30
SN
合成
Mobil 1 の中でも、ラインナップを4つにグループ分けしています。
Advanced Fuel Economy
Fuel Economy
HighPerformance
Advanced Wear Protection
その中のFuel Economyに位置する商品です。
3L缶もありますが、価格が僅差です。
・モービル1
5W-40
SN
合成
なぜかこの商品をAmazonプライムで販売しているショップが
ありません(記事作成時点)。
購入する場合には、送料込みで比較して下さい。
REPSOL(レプソル)
未だ使ったことが無いメーカーなのですが、バイクのWGPにて
レプソル・ホンダのバイクを見ており、馴染みがあります。
(ホンダのワークス・チームのスポンサーです)
商品ラインナップを大きく4つのグループに分けることができるようです。
・CARRERA(カレラ):4輪用フラッグシップ。レースを意味する
5W-50、10W-60の2種があります。
100%化学合成油でSM規格です。
・PREMIUM
全合成油
5W-30
・ELITE:更に以下のように分類されます
部分合成、全合成、鉱物油
LONGLIFE:欧州のスタンダード・エコ、ロングライフ
ECO:省燃費エンジンの性能をフルに発揮
STANDARD全てのエンジンに万能オイル
SERVICE:多走行車にもおすすめ!優れた基本性能を実現
DIESEL OIL
amazonで購入可能なのは、以下の2種類です。
・Brio(ブリオ)
5W-30
SN
全合成油
ELITEの中でECOに分類されているオイルです。
REPSOL ( レプソル ) エンジンオイル 【Brio ブリオ】 5W30 SN 半合成油 4L 007068 [HTRC3]
非常にコスパが良い印象で、「合成油」というのがカストロールのような
合成油なのか、化学合成なのかは不明ですが、値段からすると
カストロールの「合成油」と同じような意味合いなのかな、と見ています。
レプソルのWEB内で水素化精製油について触れており、「化学合成油」に
位置づけているメーカーもある、としています。
いずれにせよ、鉱物油に位置づけられながらも水素化精製されて高度に
精製されたものであるとしても、コスパ的に良いオイルであるという
期待ができます。
amazonのカスタマーレビュー数が少ないので、それが増えた時に
どんな評価が多くなるのかを見てみたいですね。
・Prado(プラド)
0W-20
SN
全合成油
ELITEの中でECOに分類されているオイルです。
レプソル レプソル エリート・プラド 0W-20 4L 【品番:007066】
amazonカスタマーレビュー数が少ないので真偽はわかりませんが、燃費が
悪くなったというレビューがあるのが気になるところではあります。
「みんカラ」では燃費についてのコメントが見当たりませんでしたが。
TAKUMI
以前から、いつか使ってみようと思っているオイルの一つです。
amazonでのレビュー内容が良いというのもありますが、
モータースポーツにおいて、サポートをしているのを
目にするからというのもあります。
参加型のモータースポーツにおいては、WAKO’sを目にすることが
多いですし、サーキット走行する車両のエンジンオイルとして
使っていました。
TAKUMIの場合は、非常にコスパが高いというのがウリのようなので、
早く使ってみたいなと思っています。
モータースポーツ参加者へのスカラシップをしているようなので、
TAKUMI公式WEBから申し込むというのも良いかもしれません。
では、サクッと紹介していきます。
・HIGH QUALITYシリーズ(青色のオイル缶)
5W-30
SN
100%化学合成油(HIVI)
(高度水素分解精製を経て組成される高品質ベースオイル)
カストロールでの合成油と同じようなことで、鉱物油を
高度な精製工程(I高度水素分解精製)を経たオイル。
100%化学合成油!!と言いっぱなしにするのではなく、
しっかりとHIVIを明示しているところが「正直品質」
と言えますね。
公式WEBにおいても、ベースオイルについての説明を
きちんとしています。
エンジンオイル 4L 5W-30 化学合成油HIVI TAKUMIモーターオイル
・STANDARDシリーズ
10W-40
SL
鉱物油
エンジンオイル 4L 10W-40 鉱物油 TAKUMIモーターオイル
如何でしたでしょうか。
ほどよくコスパを重視した車用のエンジンオイルを紹介して
来ましたが、次はコレにしよう!!というオイルの候補は
見つかりましたでしょうか?
ぜひ、純正にせよ、そうでないにせよ、コレを使ってみよう!!
と積極的に選択するエンジンオイルを見つけて試してみて下さい。
自分のクルマで、自分の使用状況で試してみないと分かりませんから。